天なびコラム
第8745話
2024年10月06日
かりんとうは芋けんぴである
今が旬の食べ物と言えば、私はベタにサツマイモを連想します。
スーパーに行けば年中見かけることもできますが、やはり旬の時期に食べるのは格別です。
焼き芋はもちろん、大学芋を自作したり、小さい頃は宮崎の祖父母宅でかりんとうをよく頬張ったり、自分って結構サツマイモが好きなんだなとふと思いました。
(ん?と思った方、取り敢えずそのままお読みください。)
先日、母親からのリクエストで某有名コーヒーチェーン店でサツマイモを使った限定ドリンクを買いました。
その帰りの会話で、昔宮崎で私がかりんとうを食べていたことを引き合いに、あのかりんとうはこっち(関東)だとかりんとうじゃないというのを聞かされました。
母親曰く、あれはこっちだと芋けんぴで、同じものだが宮崎ではかりんとうと呼ばれていると。
芋けんぴ、名前は聞いたことがあったものの手にする機会がなく、勝手に干し芋的な食べ物だと思っていました(ごめんなさい)。
私が食べていたかりんとうは、細長く切ったサツマイモを油で揚げて糖を絡めたカリカリ食感のお菓子です。
調べたら確かに芋けんぴと同じでした。
どうやら宮崎や鹿児島など一部地域では、一般的には芋けんぴとして知られているものをかりんとうの名で売られていることがあるそうです。
母親の話は本当でした。
一方で、一般的なかりんとうは、芋ではなく小麦粉ベースの生地を使っている点が芋けんぴと異なっています。
形状が似ていることから、私が食べていたかりんとう(芋けんぴ)を「芋かりんとう」と呼ぶこともあるそうですが、私は小さい頃からかりんとう呼びでした。
お陰でずっとかりんとうは芋菓子だと思い込んでいました。。。
サツマイモが1番美味しい時期に、衝撃的且つ己の無知も自覚した出来事でした。
でも、こういった地域による呼び方の違いって、きっとまだありますよね?
執筆者:そふぃー