天なびコラム

第8747話

2024年10月08日

にゃんと!

先日、博物館へ特別展「ネコ」を観に行きました。

ライオンやサーバルキャット、マヌルネコなどなどネコ科動物を大集合させた展示で、よくこれだけの標本を集めたなぁと感心したものです。中には初めて見聞きする動物の紹介もあって、見た目と名前の響きから「コロコロ」が個人的には印象に残っています。
さまざまな野生ネコの姿を見比べられるほか、ヤマネコの毛皮に触れたり、オシッコのニオイを嗅げたり、イエネコに関する最新の研究ポスターがあったりと、多岐にわたる内容から学べることも豊富で、動物園の生態展示とはまた違った博物館らしい面白さを感じました。

実はこの特別展、昨年に名古屋で開催されていたのが大阪へやってきたものです。巡回展というと、会場ごとで異なるイベントが展開されたり、同じ資料でもディスプレイ方法が変わることでまた違った鑑賞体験があったりというのも楽しみのひとつになりうると思っています。昨年の名古屋に訪れているわけではないのですが、そんな私でも今回の開催で前回から変化した点に気付いたものがありました。
「ネコ科は全部で41種類」という説明が何度か登場するのですが、その「41」にシールで上書きされた痕跡があるのです。制作時に間違えたの?などと疑問に思っていましたが、会場内で答えを見つけました。今年にはいってからネコ科に新種が発見されたということのようです。そんな思わぬ「修正」からも知識がひとつ増えたのでした。

「ネコ」といいつつネコ科の祖先のはなしもあり、そこから進化の過程で分かれていった動物たちの剥製も並んでいました。そんなわけで(?)ネコ派の方のみならずイヌ派やクマ派、イタチ派のひとまでオススメできる特別展です!
大阪の次は鳥取にて開催中です。もしかしたら来年も全国巡回が続くかもしれませんね。機会があれば、クールでキュートなネコたちの秘密を明かしに足を運んでみてはいかがでしょうか?


執筆者:きぼりぐま