しぶんぎ座流星群

星座の物語

しぶんぎ座という星座はないため、輻射点の付近にあるりゅう座にまつわるギリシャ神話をご紹介します。

黄金のりんごを守る竜

大神ゼウスは、女神ヘラとの結婚祝いに「黄金のりんごの木」をもらいました。

ゼウスはヘスペリデスの園にいる三姉妹にりんごの木を預け、三姉妹はりんごの木を怪物竜ラドンに任せる事にしました。

ラドンとは、火を噴く百個の頭を持ち、夜も眠らないと言われている恐ろしい怪物竜だったのです。

その頃、英雄ヘラクレスは王様に命令された12の冒険のうち、11番目の冒険で黄金のりんごを探していました。

りんごを探す旅の途中でプロメテウスを助けたヘラクレスは、「りんごを盗むなら天を支える巨人アトラスに頼んだ方が良い」とプロメテウスからアドバイスを受けます。

ヘラクレスはそのアドバイス通り、天を支える巨人アトラスのもとへ行きました。

ヘラクレスは、巨人アトラスに黄金のりんごをとってきてくれるよう頼みますが、「怪物竜ラドンを退治してくれたらとってこよう。」と言われてしまいます。

そしてヘラクレスは、ラドンを強力な毒矢で倒し、黄金のりんごを手に入れる事に成功したのでした。

こうして、ヘラクレスにはまた1つ伝説が増え、黄金のりんごの木を守った怪物竜ラドンは、その功績を称えられて天にあげられました。