天なびコラム

第6450話

2018年06月25日

冷静な行動のために

先週の大阪で発生した地震から一週間が経ちました。
地震により亡くなってしまった方のご冥福をお祈りします。

「コンビニに行ったら品切れしていた」
大阪に住む知人から、この情報を聞いたのは、地震発生当日の夕方、勤務を終えて運転を再開したばかりの地下鉄で帰宅している時でした。
私も大阪市内に住んでいるのですが、ライフラインなどの被害はなく、この日もいつも通り、スーパーで夕飯の買い物をして帰ろうと思っていたのです。

実際に近所のスーパーに行ってみると、カップ麺や、ペットボトル飲料、缶詰、生理用品などが、売れ切れや品薄となっていました。
そして、それらの商品を買い物かご一杯に詰め込んで行列に並ぶ人達・・・それにつられて、「とりあえず私も買っておこう」と、商品の陳列棚に集まる人達・・・
商品の品薄は、地震による交通渋滞などで入荷が滞っていることが原因かなと思っていたのですが、大量に商品を購入する人の影響も大きそうでした。

今回の地震は、東日本大震災の時のように生産拠点や物流拠点が大規模に被災したわけではないので、長期間に渡って生活必需品の品薄が続くと思える状況ではありませんでした。
本当に買い物かご一杯に買う必要があるのでしょうか?
一人ひとりが必要な物を必要な量だけ購入すれば、より多くの人が購入できたのではないでしょうか?

災害が発生してから慌てて買いに行くのではなく、普段から最低限必要な食料や生活消耗品を備蓄しておいて、災害が発生しても冷静に行動できるように備えておかなければいけないと、今回の地震で改めて感じました。


執筆者:ドローン