天なびコラム

第6477話

2018年07月22日

鹿児島と岐阜

先日発生した大雨により、岐阜でも特別警報が発表され、長良川上流部で氾濫が発生し、被害が発生しました。
今回の大雨時は岐阜市内の長良川にかかる長良橋付近で陸閘(りっこう)と呼ばれる可動式の壁が14年ぶりに閉じられました。
岐阜は長良川・木曽川・揖斐川の3つの大きな川が流れるため常に洪水との闘いが昔からありました。
江戸時代、長良川・木曽川・揖斐川の三川は網目状に流れて、洪水の度に川の形を変える悲惨な現状でした。
そこで、幕府は薩摩藩(現在の鹿児島)に三川分流を目的とする治水工事を命じました。
工事は困難を極め、犠牲者を多く出しながら1年がかりで完成しました。
現在でもこの工事に感謝し、地元では治水神社が建立され、慰霊祭も行われています。
また、鹿児島と岐阜は交流を続けており、鹿児島県と岐阜県の姉妹協定、鹿児島市と大垣市の姉妹協定など関係が続いています。
これからも洪水との闘いは続きます。
お互い助け合って洪水と闘って被害を少なくしたいです。


執筆者:たぷん