天なびコラム

第6528話

2018年09月11日

二百二十日

9月も中旬に入りました。先月末までは「猛暑がいつまで続くのだろうか」と心配していましたが、北から秋の気配が一気に南下。日中はまだ真夏日になるところがありそうですが、朝晩は薄着だとそぞろ寒く感じます。
ところで今日は「二百二十日」です。立春から数えた日数で、「二百十日」と「八朔(旧暦の八月一日)」と同様に三大厄日とされています。厄災をもたらすものは台風です。昔からこの時期に台風による大きな被害が繰り返されてきました。たとえば昭和の三大台風と言われる「室戸台風」「枕崎台風」「伊勢湾台風」はいずれも9月に日本に上陸し、多大な被害をもたらしました。
先週に日本に上陸した台風21号も天気が急変しました。もし、天気予報のない世の中だったら心構えが十分にできなかったことでしょう。そんな時代に少しでも災害を減らすための知恵として、こういった厄日を設けた先人のみなさんを尊敬します。
今は台風が迫りくる状況を手元でリアルタイムに確認することができるようになりました。でも「二百二十日」に込められた思いはしっかりと受け継いでいきたいと思います。まだ台風シーズンの真っ只中。みなさまも十分にご注意ください。

執筆者:西