天なびコラム

第6776話

2019年05月17日

久しぶりの観光

先日奈良公園へ行ってまいりました。
もともと奈良出身で、学生時代にも奈良公園の近くのホテルでアルバイトをしていたので、奈良公園自体は数年ぶりでしたが観光目的で訪れるのはおおよそ小学生時代の遠足ぶりでした。

修学旅行生の群れに流されながら奈良公園→東大寺大仏殿→春日大社→ならまちエリアと定番の観光コースを巡ってみたのですが改めて散策してみると昔は気づかなかったこと、知らなかったことがたくさんありました。

まずやはり驚いたのは大仏様の大きさです。
「デカい」という記憶はあったのですが最後に見たのは小学生のころ。
それから今まで、様々なところを訪れあらゆるものを見てきました。
そして改めて訪れた大仏殿。
まず大仏殿が大きすぎることに気づきました。昔はただの建物ぐらいにしか思っていなかったのですがちゃんと見てみると木造建築物であの大きさは度肝を抜かれてしまいました。しかもあれで建築当時から縮んでいるというのですから本当に驚きです。
軒をくぐり本殿の中に入って大仏様を見上げた時も改めてその巨大さに圧倒されてしまいました。
そんなわけないのですが昔より大きくなっている気がしました。

その後、春日大社に行きました。
春日大社を巡る際の楽しみ方として、参道の両脇にはずっと石灯篭が並んでおり、その石灯篭、通常は「春日社」と書かれているのですがごく稀に「春日大明神」と書かれているものがあるそうなのです。
そして一晩で「春日大明神」の石灯篭を3つ見つけることができれば長者になれるという言い伝えもあるそうで、探しながら歩いてみたのですが1つも見つかりませんでした。石灯篭は全部で約2000基存在するそうなのでその中から3つを、しかも夜に見つけるというのはかなり至難の業に思われました。

最後にならまちに行ったのですが、子供のころはただの古い町並み。全く音のしない静かな町だったのですが、今訪れてみると「本当に奈良か!?」と驚いてしまうほどオシャレな雑貨屋や町家カフェができていました。
そしてならまちはかき氷が名物(になった)そうなのでかき氷を食べに行ってみたのですが、食べる前は正直、「いや、かき氷て。水凍らして削ったやつにシロップかけて350円でも納得できてないのに削り方変えてフルーツ添えたら1000円?ほんとにそんな価値あるのかね?」と疑心暗鬼でしたが、注文して待つこと10分。出てきたのは今までに見たことのない真ん丸な綿のように柔らかいかき氷!そしてそれを彩るトッピング!
一口食べて感動してしまうほど美味!今まで食べたかき氷とは全く異なるスイーツでした。

子どものころにしか行ったことのない観光地も大人になってから行けばまた新たな発見がたくさんあることを知った週末でした。


執筆者:くもおとこ