天なびコラム

第6924話

2019年10月12日

天気図で先読み

台風19号は、今日本州に上陸すると言われています。
大雨・暴風・高潮など、厳重に警戒して下さい。

天なびをご利用の皆様は、今回の台風が気になり、お住まいの市町村のポイント天気をご覧になられたかと思います。
台風以外でも、日頃から確認されている方も多いことでしょう。
では、ポイント天気と一緒に、天気図はご覧になっていますでしょうか?

天なびでは、等圧線と低気圧・高気圧が描かれた10日先までの天気図を提供していますが、ポイント天気と違ってとっつきにくいかもしれません。
ですが、天なびの天気図が読めるようになると、天気図からも10日先の予報の見当を付けることができます。

例えば台風。
天気図を10日分見ていると、南の方から等圧線を増やしながら、つまり発達しながら北上してくる低気圧の姿が見られることがあります。
実際に台風発生となると進路予想図が出ますが、それよりも前に台風発生の可能性を予感できるのです。
気象予報士はもっと専門的な資料を見て1週間以上先の台風を予想されますが、この天気図はより感覚的に「ひょっとすると台風が来るかも?」と事前に知ることができます。
なお、台風の進路予想図と天なびの10日先までの天気図では、表しているもの自体が違う為、台風の進路が微妙に異なる場合があることはご了承下さい。

冬場でも活躍の機会があります。
天気図の左から右へ徐々に気圧が低くなっており、縦方向の等圧線が並ぶようなものが見られたら、それは西高東低の冬型の気圧配置です。
更に、10日分の天気図を通して見て、等圧線の間隔が狭くなっていくようであれば、冷え込みが厳しくなるかもしれません。
あるいは、関東に雪をもたらす南岸低気圧が10日先までの天気図に出てくると、関東平野部での降雪の可能性を疑うことができます。

このように、10日分の天気図を見てからポイント天気へ戻ると、「なるほどだからこの日はこういう予報なのか!」と頷けるでしょう。

もちろん、予報ですので更新されて変わることはあります。
10日先までの天気図の更新は1日1回、朝に行われます。
興味の湧いた方、是非こちらからご確認下さい。


執筆者:そふぃー