天なびコラム

第7187話

2020年07月01日

梅ジャム

関西近辺の店頭に並ぶ青梅の数は随分と少なくなり、果実酒ビンの陳列棚も姿を消しつつある。一方、東北地方では今が青梅のピークの様である。

数週間前に漬けた青梅は、砂糖の脱水作用を受けてしわしわの実となり、およそ1.5リットルほどの梅ドリンクが完成した。梅ドリンクは豊富な栄養素を含み健康や美容にも効果があるとされ、夏バテ防止にも効果的である。先日のニュースでは今年の夏は例年よりも気温が高く猛暑となるとのことで、梅ドリンクを服用して今年の夏を乗り切りたい。

梅ドリンクで残った実は、梅のジャムとして保存することにした。梅の酸による腐食が起こりにくいホーロー鍋にしわしわの梅の実を入れて、ひたひたの水を加えて半日程おく。その後、沸騰させて灰汁を取り出し弱火で60分程茹でる。茹で終わると梅の種と果肉を分離しやすくなる。木べら等で果肉と種を分離させた後、砂糖 (果肉の半分程) を加えて、さらに弱火で水分が少し飛ぶまで煮込むとジャムが完成する。

読者の皆さんも梅ジャムを作ってみてはいかがでしょう。




執筆者:阿波狸