天なびコラム

第7297話

2020年10月19日

紅葉シーズン到来

先日、ずっと行きたいと思っていた、北アルプス「立山」の紅葉を見に行ってきました。
標高3000m級の立山の紅葉は早く、山頂に近い室堂周辺(標高2450m)は、例年9月中旬から紅葉が始まります。今年は、9月の残暑の影響もあって紅葉の進みが遅く、10月上旬が見頃でした。

室堂まではアクセス道が整備されていますが、自然保護のためマイカー規制されています。そのため、長野県側からアクセスする場合は、ケーブルカー+ロープウェイ+バス、富山県側からアクセスする場合は、ケーブルカー+バスを乗り継ぐ必要があります。

私は、富山県側から向いましたが、ケーブルカーの乗り場である立山駅は、平日の早朝にもかかわず長蛇の列ができていました。土日祝日は制限がかかることもあるようです。

1時間程度の待ち時間でケーブルカーに無事乗ることができ、標高977mの美女平まで登ると、そこからばバスで室堂まで向かいます。標高が高くなるにつれて、窓の外の木々が徐々に赤や黄色に色づき始めている様子を眺めながらバスに揺られること50分。標高2450mの室堂に到着です。

室堂付近の紅葉はちょうどピークで、赤いナナカマドやミネカエデ・ダケカンバの黄色の紅葉だけではなく、ハイマツの濃緑も加わり、見事なコントラストを描いた山肌が広がっていました。

霧がかかっている時間も多かったのですが、霧が抜けて、青空が広がり陽の光が射すと、鮮やかさが一層際立ち、心打たれる素晴らしい絶景へと変化します。高原を吹き抜ける風も、山を登っていると心地よく、心も体もリフレッシュすることができました。

室堂周辺の紅葉の見頃は終わってしまいましたが、標高1400m付近の黒部湖周辺はこれからが見頃です。今年は台風が少なかったため、山々の紅葉が一段と綺麗とも言われています。紅葉を求めて山を散策していると運動不足も解消できて良いですよ。

山の天気については登山ナビもご活用ください。

執筆者:ドローン