天なびコラム

第8526話

2024年03月01日

変わりゆくもの?

この時期、青果店やスーパーマーケットを訪れると色や大きさもさまざまな柑橘類がずらりと並んでいる光景を目にします。

私はその中でもだんぜん甘い伊予柑やデコポン派だったのですが、最近は文旦や八朔のような酸味や苦みのあるものにも魅力を感じるようになってきました。

大人よりも子供の方が味覚が鋭敏だといわれることがありますが、悪くなった食べ物を見分けるための酸味や苦みを美味しく感じられるようになることは、単なる味覚の鈍化ではなく何でも食べて栄養にできる大人の身体の頑健さも表しているのかもしれません。

年齢だけでなく「前に似たものを食べておいしかった」という経験や「苦いものにも栄養がある」という知識を得ることでも味覚の好みは変化していきます。

年を経ていく中での味覚の変化も、甘酸っぱさや香りに変わらず惹かれる気持ちも、両方楽しませてくれる柑橘は素晴らしい!と、今日も大量の新種みかんやらオレンジやらを買い物袋にごろごろさせて帰る冬の日です。

皆さんのこれまでのお気に入りの食べ物たちは何だったでしょうか?久しぶりに子供の頃の好物を食べてみても、新しい発見があるかもしれませんね。



執筆者:みみた