天なびコラム

第6601話

2018年11月23日

干し柿

今日から三連休の方も多いかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
私は11月最後の連休は、せっかくなので何か秋らしいことをしたいなと考えています。
それは何かといいますと、紅葉狩りではなく、スポーツでもなく、干し柿づくりです。
私の実家の畑には渋柿の木があり、秋になると実をつけます。
昔は祖父がその渋柿で干し柿を作っていましたが、今は誰も作らないので、近所の人に収穫してもらっています。
子供のころは干し柿のおいしさがあまりわからなかったのですが、大人になった今はスーパーや八百屋さんなどで売っているのを見かけると無性に食べたくなることがあります。ですが、値段が高くなかなか手が出ません。。
今年も渋柿の実がなっていると聞き、家人に干し柿を作ってほしいとお願いすると「作り方を知らない」と一蹴されてしまいました。
こうなったら自分で作るしかありません。
とりあえず干せばできるだろうと思っていましたが、これが大きな間違い。作り方を調べてみると意外と難しそうです。
基本的には皮をむいて紐でつるしておけば良いのですが、おいしくできるかどうかは気温と気候が一番のポイントとなります。
やはり乾燥させることが重要なので、最高気温が15℃を下回り、晴れて風通しの良い気候が最適なのだそうです。冷たい風に当てるとよりおいしくできるのだとか。
カビが生えないように、熱湯につけて殺菌したり干すときに柿同士がくっつかないように工夫することも大切ですが、湿気は大敵なので雨や雪には気をつけなければなりません。
また、より早く甘くするためには干してから1週間後くらいには揉む作業も欠かせません。
完成までは1ヶ月ほどかかるとのことで、今の時期は天気がコロコロと変わりやすい為こまめに予報やレーダーで雨雲の動きをチェックしながら様子を見たいと思います。
皆さんも干し柿は作らずとも、お出かけの際には最新の予報をチェックして雨対策や防寒対策をお忘れなく。


執筆者:まる