天なびコラム

第6710話

2019年03月12日

ソメイヨシノと暖かさの限界

3月も中旬に入り、今年も桜の開花前線がスタート目前となりました。
お花見の企画などに、天なびのコーナー「桜ナビ」をご活用下さい。

桜の中で最も有名な品種といえば「ソメイヨシノ」で、北海道から九州まで広く分布しています。
一方で沖縄などでは、暖かい地域でも咲く「ヒカンザクラ」という品種が多く植えられています。
そんな中、研究目的でソメイヨシノの幼木が沖縄県内に植えられたことを耳にしました。

ソメイヨシノは、冬の低い気温に一定期間さらされることで開花に向かうことが知られています。
温暖な気候条件の中でこの条件が満たされるか調べるため、今から9年ほど前に名護城公園内に植えられたそうです。
ひとつの結果として、数年後の秋に葉をつけていることは確認できたと言われています。

ここまで取り上げておいて申し訳ないのですが、このソメイヨシノがその後どうなったか、情報を得ることができませんでした。
気候変動の先でも私達が桜を楽しみ続けられるか、この試みは大きな意味を持つと考えています。
何かご存知の方がおられましたら、ぜひご連絡下さい。



執筆者:えのきー