知らないと愛犬がキケン!?
お散歩はリスクがいっぱい
〜冬のお散歩と健康管理〜
冬のお散歩に潜むリスク
愛犬のお散歩時間に注意が必要なのは夏だけだと思っていませんか?暑さよりも寒さに強いと言われる犬ですが、実は冬も地面の状態や気温、犬種や年齢によってはケガをしたり健康を害する危険性があるのです。そのリスクや対策をご紹介します。
リスクその@しもやけ
冬の地面は雪が積もっていたり、凍結していることがあります。常に裸足で歩いているワンちゃんが冷たい雪道を歩くとどうでしょう? 夏の熱い地面の上を歩くと肉球を火傷してしまうことを「真夏のお散歩はリスクがいっぱい」でお話しました。犬の肉球には多くの血管と神経が通っており、痛みや温度を感じ取ることができるので、もちろん熱さだけでなく冷たさも感じます。冬は肉球が冷えることで血流が悪くなり、しもやけやひどい場合は凍傷を起こしてしまう可能性があるのです。なお、しもやけになるのは肉球だけではありません。外気に触れる部分である耳たぶ・頬や尻尾なども、しもやけになりやすいと言われています。
しもやけの症状
しもやけの場合、次のような症状がみられます。
- ・患部が赤く腫れあがる
- ・患部が変色する
- ・患部を舐める
- ・患部がひび割れる
- ・患部に水ぶくれができる
しもやけになるとどうなる?
しもやけができてしまうと、人間と同じくジンジンと痛痒い感覚になっていることが考えられます。症状が悪化するとひび割れや出血を起こし、重症化すると火傷のような症状になり懐死してしまいます。懐死した場合、その部分を切断しなければなりません。そのため症状が現れたらそのままにせず、なるべく早く獣医師に相談しましょう。
リスクそのA低体温症
犬は全身を毛に覆われていますが、もちろん寒さを感じます。気温の低い日や風や雨、雪の日に長時間外にいると、低体温症を発症するリスクが高まります。特に体温調整がうまくできない老犬・病気を患っているワンちゃん・子犬や、体温を失いやすい短毛犬・小型犬は寒さに弱いので注意が必要です。
低体温症の症状
次のような症状がみられる場合、低体温症の可能性があります。
- ・元気がない
- ・体が冷たい
- ・平熱を下回る
- ・震える
- ・食欲がない
- ・呼吸が浅い など
低体温症になるとどうなるの?
低体温症になると、まず寒さや震えが起きます。震えが止まるとさらに体温が下がり、呼びかけに無反応になり脈拍や呼吸数が低下し、最終的には昏睡状態となり死に至る場合があります。そのため、低体温症の症状が見られたらまずはすぐに暖かい場所に移動しましょう。体が濡れている場合はタオルで水分を拭き取り毛布にくるんであげ、すぐに動物病院で正しい処置を受けましょう。
しもやけや低体温症の対策法は?
お散歩前に天気予報や路面の状況を飼い主さんがチェックし雪が吹雪いている時間や路面温度の低い時には散歩に行かないことがベストですが、お散歩に行く場合は服を着せてあげたり犬用の靴を履かせてあげるなど対策をして出かけましょう。
また、血行をよくするために日ごろから優しくマッサージをしてあげましょう。わきの下やもものつけ根など決まった場所を毎日触り、普段の犬の体温を感覚として覚えておくことで、愛犬の体温の変化にいち早く気付くことができます。
実は危険!融雪剤や凍結防止剤
冬の間は道路などに融雪剤や凍結防止剤が撒かれていることがあります。この融雪剤や凍結防止剤を含んだ雪を誤ってワンちゃんが食べてしまうと、嘔吐や下痢などの中毒症状を起こしてしまう危険性があります。踏んでしまうと肉球が傷つき、赤くただれ皮がはがれてしまうこともあります。 融雪剤や凍結防止剤は色が白く雪に混ざっていても見分けることが難しいため要注意です。雪道では雪を食べさせない、靴を履かせるなど対策しましょう。
しもやけ・低体温症から愛犬を守る!
冬のお散歩計画に役立つコンテンツ
犬のおさんぽ予報(冬バージョン)
犬のおさんぽ予報(冬バージョン)とは?
犬のおさんぽ予報(冬バージョン)では、路面温度を気象条件から予測し、路面温度予測値と指数を掲載しています。 天気予報と合わせて最大3日先までわかるので、事前にチェックすることでお散歩に最適な時間を計画できます!
凡例
じんじん |
おさんぽはなるべく避けよう。肉球の凍傷や低体温症の恐れ。 |
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ひりひり |
おさんぽには注意が必要。しもやけにならないよう注意しよう。 |
安心 |
安心しておさんぽできそう♪ |
指数は、「安心」「ひりひり」「じんじん」の3段階。ワンちゃんのアイコンでわかりやすく掲載。
わかりやすいグラフも
1時間ごとにグラフでも確認できるので、いつお散歩に行くかや靴・服を着せるかどうかの判断にも役立ちます!
犬のおさんぽ予報(夏バージョン)
路面温度が高いと肉球火傷や熱中症を起こしてしまう可能性が。夏場も愛犬の健康管理に、犬のおさんぽ予報を活用しましょう!