ペルセウス座流星群
星座の物語
ペルセウス座にまつわるお話をご紹介します。
勇者ペルセウス
ある時、アルゴスの王アクリシオスは「孫に命を奪われる」と言う予言を受けます。 予言を恐れたアクリシオスは、娘のダナエーと男児の孫ペルセウス(大神ゼウスとダナエーの子供)を木箱に入れて海に流してしまいました。
二人は島に流れ着きます。 しかし、島の王は美しいダナエーに心惹かれ、二人を引き離すためにペルセウスに「怪物メデューサ」の首を取って来るように命じたのでした。
メデューサは蛇でできた頭髪と人を石に変える目を持つ恐ろしい怪物でしたが、ペルセウスは首をはねることに成功し帰路につきます。
途中、ペルセウスはアンドロメダ姫が怪物の生贄になっているところに遭遇しました。 ペルセウスは、まだ力の残っているメデューサの首を怪物に突きつけ、怪物を石にしてアンドロメダを助けます。 そして、二人は結ばれました。
島へ戻ると、ダナエーは島の王から横暴を受けていました。激怒したペルセウスは、メデューサの首を使って島の王を石にしました。 そしてペルセウスは、アンドロメダとダナエーと共にアルゴスへ帰りました。
しかし、運命は皮肉です。
ペルセウスは、偶然参加した競技大会で円盤を投げる方向を誤り、客席の老人に命中し殺してしまいます。まさにその老人がアクリシオスだったのです。
祖父の死を嘆いたペルセウスはアルゴスの王位継承を従弟に譲り、田舎の王になってアンドロメダと幸せに暮らしたそうです。
そしてペルセウスの死後、生前の功績を称えられアンドロメダと共に星座となりました。