感染症対策と防災情報を確認しよう
この一年の間にも、台風を中心に甚大な被害をもたらした災害が発生しました。今年は新型コロナウイルスの流行により、災害時に感染症拡大リスクが高まります。どのように行動すべきか考え、これからの台風シーズンに備えましょう。
最近発生した主な豪雨・台風災害
令和元年房総半島台風(台風15号)
2019年9月9日に千葉市に上陸し、関東各地で記録的な暴風となった。これにより千葉県を中心に大規模な停電や建物被害が相次いだ。停電は長期化し、夏の暑さが残る被災地は大きく混乱した。
令和元年東日本台風(台風19号)
2019年10月12日に静岡県伊豆半島に上陸。接近・通過に伴い、東日本の広範囲で記録的な大雨や暴風、高波、高潮となった。この大雨の影響で河川の氾濫や土砂災害が相次ぎ、人的被害や住家被害、ライフラインへの被害や交通障害が発生した。
令和2年7月豪雨
2020年7月3日〜7月31日にかけて、日本付近に停滞した前線の影響で暖かく湿った空気が継続して流れ込み、九州・中部・東北地方をはじめ、広範囲で大雨となった。この大雨で、土砂災害や低地の浸水等により人的被害や物的被害が多く発生したほか、大河川での氾濫も相次いだ。
これからの時期に役立つ防災情報
5日進路図・暴風域に入る確率
台風の進路・強度(中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域等)ともに予報が5日先までわかります。
赤色の太実線の円は暴風域で、風速(10分間平均)が25m/s以上の暴風が吹いているか、地形の影響などがない場合に吹く可能性のある範囲を示しています。この円内では、いつ暴風が吹いてもおかしくありません。
※画像はサンプルです
また、台風の暴風域に入る確率情報も、5日先まで見られます。より早い段階からの台風対策が可能です。※画像はサンプルです
早めの台風対策にオススメ
高解像度レーダーなら、台風の動向を雨雲のようすと一緒に確認することができます。
※画像はサンプルです
大雨危険度・警戒レベル
気象庁などが発表する大雨や土砂災害の情報と自治体が発表する避難情報を危険度に応じて5段階で表示する運用が開始されました。
警戒 レベル |
避難に関する情報 | 気象などの 情報 |
とるべき行動 |
---|---|---|---|
5 | 災害発生 | 大雨特別 警報 |
命を守る最善の 行動 |
4 | 避難指示 (緊急)避難勧告 |
土砂災害 警戒情報 |
全員避難 |
3 | 避難準備高齢者等 避難開始 |
大雨・洪水 警報 |
高齢者など避難 |
2 | 大雨・洪水 注意報 |
避難方法確認 | |
1 | 早期注意 情報 |
心構え |
レベル5は既に災害が発生している状況のため、避難は困難となります。レベル4の段階で避難を行うことが重要です。
また、気象庁の危険度分布の危険度(土砂災害、浸水害、洪水)や発表中の警報等の防災気象情報の状況をもとに、気象災害発生の可能性を表す値を大雨危険度といい、速報でお知らせする無料通知サービスの提供を開始しました。
災害時の感染症対策
新型コロナウイルスの流行により、現在は災害時の感染症対策も求められています。
- 1.感染症対策の為の備蓄品
食料品や懐中電灯などに加え、マスクや手指消毒用アルコールなど、感染症対策に有効とされているものも準備しておきましょう。 - 2.安全な場所への避難
密を避けるため、避難所以外の安全な自宅や親戚・知人の家、ホテルなどに避難することも考えましょう。 - 3避難中の衛生管理
避難所では衛生状態を保つことが大切です。手洗いや消毒、咳エチケットなどを徹底しましょう。