知らないと愛犬がキケン!?
〜愛犬と災害への備え〜
愛犬のための防災準備は万全?
自然災害はいつどのようなものが発生するかわかりません。もし今突然災害が起こったら、あなたはすぐに行動に移すことができますか?環境省のガイドラインでは災害が起こった場合、飼い主はペットと同行避難することが基本であるとされており、それに備えるべき対策と意識を持つことに努めなければならないと記載されています。しかし東日本大震災ではそれが浸透しておらず多くの飼い主がペットを置いて避難したため、沢山のペットが飼い主と離れ離れになりました。10年以上経った今でも飼い主の元に戻れていないペットがいます。
大切な愛犬を災害から守るため、今一度備えておくべきことの確認をお願いします。
備えておきたいモノ
ドッグフード・水
緊急時持ち出し用に最低7日分以上用意しておき、日常の備蓄としては現在与えているものとは別に最低1か月分、未開封の新しいドッグフードを備蓄しておきましょう。災害時や何らかの理由で購入できない状況になった場合でも、慌てずに済みます。
特別非常食
災害時の恐怖や不安は愛犬にとってもストレスになります。しかし、体調不良を起こしてもすぐに診てもらえるとは限りません。そのため、消化に負担の少ないフードやサプリメントなどをあらかじめ用意しておきましょう。
食器
避難所にはもちろん犬用の食器などはありません。荷物がかさばらない折りたたみ式の食器がおすすめです。もし愛犬が食べ慣れたお皿でしか食べない場合は、普段から折りたたみ式の食器を併用すると良いでしょう。
クレート・キャリー・ケージ
愛犬に合ったサイズのものを用意しましょう。避難時はもちろん、避難所などの慣れない場所でパーソナルスペースとしても使えます。
トイレシーツ
排泄用以外に、濡れた場所を拭いたり、雑巾の代わりにすることもできます。万が一の場合は人の排泄用にも使えるので、多めに持っておくと便利です。
ビニール袋やマナーポーチなどエチケット用品
ビニール袋は犬の排泄物の処理以外にも色々な用途に使えます。臭いによるトラブルを避けるためにも、消臭・防臭効果のあるものを選ぶとより良いでしょう。見えたりしないようにマナーポーチもお忘れなく。
トイレットペーパー
いろんな場面で役に立ちます。トイレットペーパーの芯を抜いた状態で平たくして圧縮袋に入れておけば、かさをとらず持ち運べます。
首輪・リード・ハーネス
避難所など慣れない場所で、愛犬が予期せぬ行動をしてしまう場合があります。例えばパニックになり脱走してしまったり、リードをつけていても噛みちぎってしまう可能性もあります。首輪とハーネスの両方を付けておくとより安心です。いつも使っているものの他に予備で準備しておきましょう。
常備薬
持病や症状があり薬を常用している場合は、獣医師に相談して予備を持っておくようにしましょう。
災害対策付き迷子札
同行避難が可能な場所を探す場合や、愛犬が迷子になった時の捜査依頼や、フード入手の情報など困った時に役立ちます。
防災手帳
愛犬を避難所に預けなければならなくなった時や、はぐれてしまったときなどに、防災手帳があれば鑑札やワクチンの接種履歴など、伝えたいことが一目でわかります。ネットで無料で入手可能です。
おやつ・おもちゃ
避難時に慣れない環境で安心感を与えるために大好きなおやつやおもちゃを準備しておきましょう。
備えておきたいコト
住まいと飼育場所の防災対策
飼い主の留守中に愛犬が逃げ込める場所を作りましょう。地震に備えて部屋の家具の固定や窓ガラスに飛散防止フィルムを貼るなど、基本的な対策を行いましょう。愛犬を屋外で飼育している場合は、ブロック塀や倒れやすい建物など、飼育場所の周辺に危険なものがないかどうかや首輪や鎖が外れて逃げ出すおそれがないかなども確認しておきましょう。
避難所生活を想定し、しつけをする
災害時に避難をした場合、慣れない場所で見知らぬ人や動物とともに暮らすことになります。人や他の動物に吠えない、ケージの中でおとなしくする、名前を呼ぶと来るなど、基本的なしつけをしておきましょう。また、普段外で排泄をする習慣がついている犬はケージに隔離された場合に排泄を我慢してしまいます。トイレシートなどの上で排泄することを覚えさせておきましょう。
避難所や避難ルートなどの確認
住んでいる地域の防災計画や自治体のウェブサイトなどで避難所の所在地や避難ルート、避難所に愛犬を連れていく際の注意事項などを確認しておきましょう。
ペットを連れて避難訓練を行い、所要時間や危険な場所もあらかじめ確認しておきましょう。避難所以外にも、親戚や友人など、愛犬の一時預け先も探しておくと安心です。
ワクチン・寄生虫予防
避難所生活ではストレスで病気になったり、寄生虫がうつる可能性もあります。また、避難所が犬を受け入れる場合、狂犬病の予防注射を行っていることが条件となります。普段から愛犬の健康状態に注意して、予防接種をしっかり行っておきましょう。
不妊・去勢手術
沢山の犬が集まりますので、雌雄同士の思わぬトラブルもないとは言い切れません。繁殖をするつもりがないのであれば、手術を済ませておきましょう。
マイクロチップ装着・登録
マイクロチップを装着し、飼い主情報を登録しておくことで、確実な身分証明となり、迷子になった場合も飼い主の元に戻ってくる可能性が高くなります。迷子札のように脱落することもなく安心です。まだの場合は装着と登録を済ませましょう。
災害が起こったらどうしたらいい?
災害が発生したら、まずは愛犬を守るためにも飼い主の無事が大切です。自分自身の身の安全を第一に、落ち着いて愛犬の安全を確保しましょう。突然の災害にパニックになり愛犬がいつもと違う行動をとるおそれがありますが、飼い主は優しく声をかけ落ち着かせましょう。
すぐにリードをつけケージに入れることで、ペットの脱走とケガを防ぐことができます。避難する際は愛犬と同行避難が原則です。愛犬にリードをつけ首輪が緩んでいないことを確認しましょう。小型犬の場合はリードを付けた上で、キャリーバッグやクレートに入れるとより安全です。
知ってる?「同行避難」と「同伴避難」
「同行避難」とは、災害が起きた際に、飼い主と愛犬が同行し、安全な場所まで避難することを意味します。避難所で人間と犬が同室または同じ空間で避難生活を送ることではありません。「同伴避難」とは、愛犬と一緒に避難した上で他の避難者がいるスペースで一緒に避難生活を送ることを言います。
環境省のガイドラインで推奨されているのは「同行避難」の方です。言葉が似ており認識されず、過去の震災でも混乱が生じた例もあったためしっかり違いを理解しておきましょう。
避難所での犬の飼育マナー
避難所では様々な人が集まり共同生活をします。もちろん動物が苦手な方や、アレルギーの方もいることを忘れてはいけません。避難所生活の中で、動物がいることにより心の安らぎや支えとなったという声がある一方で鳴き声などへの苦情や、体毛や糞尿処理などの衛生面でトラブルになることもあります。避難所では、普段以上に周りの人へ配慮し、愛犬の体調にも気を配り、不安を取り除くよう心がけましょう。
災害時の命を守るための情報!
危険度が地図上でわかる
キキクル
キキクルでは、土砂災害・浸水害・洪水の危険度がどこで高まっているかが地図上でわかります。さらに、雨雲の過去の様子や1時間先までの予想も確認できます。 一つの画面で切り替えられるので、強い雨が降ってきた時や警報が発表された際にさっと確認することができ便利です。
こちらも
オススメ!
夏は高温アスファルトに注意!
肉球火傷・熱中症の対策を
犬のおさんぽ予報
犬のおさんぽ予報とは?
犬のおさんぽ予報では、地面がアスファルト舗装だった場合の路面温度を気象条件から予測し、路面温度予測値と指数を掲載しています。 天気予報と合わせて最大3日先までわかるので、事前にチェックすることでお散歩に最適な時間を計画できます!
指数の凡例
中止 |
ワンちゃんを守るためにもおさんぽは中止しよう。火傷や熱中症で命の危険。 |
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危険 |
43℃以上で肉球火傷の危険性大!この時間のおさんぽは避けよう。 |
警戒 |
肉球火傷のリスクあり。念のため路面を手の甲で5秒タッチして安全確認! |
快適 |
快適におさんぽできそう♪ |
ひんやり |
ひんやりしていて少し冷たいかも。 |
指数は、「ひんやり」「快適」「警戒」「危険」「中止」の5段階。ワンちゃんのアイコンでわかりやすく掲載。
わかりやすいグラフも
1時間ごとにグラフでも確認できるので、「今から散歩に行こうと思っていたけれど、路面温度が高くなりそうだから中止しよう」「涼しそうなこの時間帯に散歩に行こう」など、お散歩の予定が立てやすくなります。